はじめに
現代のデジタルマーケティングにおいて、ランディングページ(LP)は欠かすことのできない重要な存在です。LPとは、Web広告やメールマーケティングなどから訪れたユーザーを誘導する専用ページのことです。この1ページだけで、ユーザーに商品やサービスの魅力を伝え、効果的にコンバージョンを促すことが目的となります。従って、LPのデザインにはとりわけ注意を払う必要があります。今回はLP制作時に意識すべきポイントや、参考になるサイトの紹介を中心に、LPデザインについて詳しく解説していきます。
LPデザインの基本

LPデザインを制作する際に最も重要なのは、ターゲットユーザーの興味や悩みを明確に捉え、それに合わせて商品やサービスの魅力を伝えることです。そのためにはユーザー視点での事前準備が欠かせません。
ペルソナ設定
LPの制作に先立ち、商品やサービスの理想的な顧客像(ペルソナ)を設定しましょう。具体的には、年齢、性別、職業、家族構成といった属性情報に加え、ライフスタイル、興味関心、価値観などを詳細に想定します。こうした情報をもとにペルソナを描くことで、ターゲットユーザーに寄り添ったメッセージを届けやすくなります。
例えば、20代独身女性をターゲットとする健康食品のLPであれば、以下のようなペルソナが考えられます。
- 名前: 田中さくら(27歳)
- 職業: ITベンチャー企業の営業職
- 家族構成: 独身
- 興味: 旅行、料理、ダイエット
- 価値観: 健康的で綺麗でいたい
ニーズの明確化
次に、ペルソナが抱える悩みや課題を洗い出し、商品・サービスが提供する解決策を明確にしましょう。ユーザーの共感を得られる具体的なメリットを示すことで、LPのコンバージョン率を大きく高められます。
健康食品のケースでは、以下のようなニーズやベネフィットが挙げられるでしょう。
| ユーザーのニーズ | 商品のベネフィット |
|---|---|
| ダイエットしたい | 脂肪燃焼と代謝促進作用がある |
| 肌の調子が悪い | 美肌成分が豊富に含まれている |
| 疲れが取れない | ビタミン・ミネラルが不足を補給 |
LPの目的設定
LPを制作する上で、最終的に目指すゴール(コンバージョン)を明確にすることも重要です。主なコンバージョンの例としては、以下のようなものが挙げられます。
- 資料請求・お問い合わせ
- 商品購入
- 会員登録
- アンケート回答
この目的に向けてLPのデザインや構成、メッセージを練っていく必要があります。明確な指標を設定し、LPの最適化を図ることで、コンバージョン率の向上が期待できます。
LPデザインのポイント

ターゲットユーザーとコンバージョンの目的を決めたら、次は具体的なデザインに着手します。ユーザーの関心を引きつけ、スムーズにコンバージョンまで誘導するための工夫が重要になります。
ビジュアルデザイン
LPでは、最初の印象が極めて大切になります。ファーストビューにインパクトのある画像やコピーを配することで、ユーザーの注目を集められます。また、タイトルやヘッダーの下には「誰に」「何の」LPなのかを簡潔に説明し、コンセプトをわかりやすく伝えましょう。
ビジュアル要素については、写真・動画・イラストなどを適切に使い分けることが肝心です。商品の魅力が伝わるクオリティの高い素材を用意し、メリハリのあるレイアウトで配置します。さらに、メインビジュアルの周辺に余白を設けることで、情報を圧迫感なく見やすくなります。
フォント・色使い
LPデザインでは、フォントと色の使い分けも重要なポイントです。メインフォントとサブフォントを決め、コンテンツの重要度によって使い分ける必要があります。また、LPで使用する色は、メインカラー、サブカラー、アクセントカラーの3色に抑え、配色をシンプルに保つことをお勧めします。
例えば、以下のようにフォントと色を使い分けると、メリハリのあるデザインになります。
- メインフォント: 太字で大きめの書体
- サブフォント: 細身の書体
- メインカラー: 企業カラーや商品イメージに合わせた色
- アクセントカラー: 注目度を高める目立つ色
ストーリー構成
ユーザーに商品やサービスの価値を効果的に伝えるには、ストーリー性のあるコンテンツ構成が重要です。LPの上部では「問題提起」を行い、具体的な悩みやデメリットを示すことで、ユーザーの共感を促します。そして中盤では「ソリューション提案」として、自社商品のメリットやベネフィットを説明します。最後は「行動喚起」に向けて、シンプルでわかりやすいコールトゥアクション(CTA)を設置します。
このように、読む人に寄り添ったストーリーラインを描くことで、自然とページを読み進めてもらえるはずです。中間に製品の特徴やお客様の声なども適宜挟むと、説得力が増します。
デザインの参考サイト

LPデザインを検討する際、参考にできるサイトが複数あります。ユーザビリティの高いデザインを研究し、ヒントを得られるでしょう。
Webデザイン事例ギャラリー
多くのLPデザイン事例が収録されているギャラリーサイトでは、業種別やカラー別などでフィルタリング検索ができるため、自社のイメージに近いデザインを発見しやすくなっています。代表的なサイトを紹介します。
これらのサイトでは、デザインの詳細情報やコーディングの参考資料なども確認できるので、LPの制作プロセスで一通り活用できます。国内外の優れたLPがたくさん集まっているため、トレンドの把握にも役立つでしょう。
Pinterest・Instagram
SNSにも、デザインの参考になる素材がたくさんアップロードされています。中でもPinterestやInstagramでは、業種別やデザインスタイル別にボードを作成できるため、調査がしやすくなっています。
例えば、以下のようなアカウントをフォローすると、様々なLPデザインの事例を見つけられます。
- Pinterest: Landingfolios
- Instagram: @uimovement
デザイナーのみならず、マーケターやコンサルタントが運営するアカウントもあり、最新の動向を追えるのが魅力です。気に入ったデザインは保存しておき、LPの企画立案で活用しましょう。
A/Bテストと最適化

LPを公開した後に大切なのが、継続的なA/Bテストと改善施策です。デザインに関わらず、さまざまな要素に変更を加え、どのパターンが最もコンバージョン率が高いかを検証していく作業を怠らずに行う必要があります。
テスト対象
A/Bテストで検証すべき項目には、以下のようなものが含まれます。
- メインビジュアル
- ヘッドラインコピー
- フォントの種類・サイズ・色
- CTAボタンの形状・配置
- 動画・イラストの有無
- 価格表示の有無
訪問者の属性や行動履歴なども加味しながら、徹底的にテストを重ねることで、最適なLPデザインを見出せるはずです。
ヒートマップツール
A/Bテストでデザインの改善を進める際に役立つのが、ヒートマップツールの活用です。こうしたツールを使えば、ユーザーのスクロール率や、マウスの動き、クリック数などを可視化できます。具体的にどの部分に注目が集まるか、どこに手が止まるかがわかるので、レイアウトの調整に生かせます。
代表的なヒートマップツールとしては、以下が挙げられます。
こうしたツールを組み合わせながら、定期的にLPの検証を続けることで、より高いコンバージョン率を叩き出すことができるはずです。
まとめ
LPデザインは、ターゲットユーザーの心理や商品の魅力を効果的に伝えるために、さまざまな工夫が求められます。事前の準備段階から、ペルソナ設定とニーズの明確化を行い、LPの目的を定めることが大切です。そしてデザイン面では、ビジュアル・配色・フォント・ストーリー性に気を配り、注目度とわかりやすさを両立させる必要があります。加えて、ギャラリーサイトやSNSを活用し、魅力的なデザイン事例から多くのヒントを得ることをおすすめします。
さらにLPを公開した後は、A/Bテストとヒートマップツールを駆使しながら、継続的に改善を重ねていく姿勢が肝心です。試行錯誤を繰り返し、ユーザーのニーズに寄り添い続けることで、より高いコンバージョン率を実現できるはずです。LPはWebマーケティング戦略の要となるデジタルツールであり、その制作には相応の注力が必要不可欠なのです。
